谷佳樹アドルフ・ヒットラー役
『わが友ヒットラー』に再び挑みます。
前回同様ヒットラー役として舞台に立てることは、俳優としての覚悟を試される大きな機会であり、恐怖でもあります。
ヒットラーという実在した人物に全身全霊を懸けてぶつかり
ヒットラーの危うさ弱さを自分の身体を通して、命を削って伝えられたらと思います。
クルップ役の森田順平さんも続投で心強く。
小西成弥さん、小松凖弥さんの力で作品が濃密で熱を帯びたものになるだろうなと確信しています。
全員で命を削って臨みます。
三島由紀夫生誕百周年を記念して
三島が描く人間の本質を突き詰めた
二作品を同時上演!
2025年12月11日(木)~12月21日(日)
新国立劇場 小劇場
12月11日(木)18:30/12月13日(土)18:30/
12月14日(日)12:00/12月16日(火)18:30/
12月18日(木)13:00/12月20日(土)12:00/
12月21日(日)12:00
谷佳樹
アドルフ・ヒットラー
小松準弥
エルンスト・レーム
小西成弥
グレゴール・シュトラッサー
森田順平
グスタフ・クルップ
木村来士
「弱法師」俊徳
高橋ひとみ
「弱法師」桜間級子
「卒塔婆小町」老婆
「班女」実子
小宮有紗
「班女」花子
長谷川初範
「弱法師」川島他
円地晶子
「弱法師」川島夫人他
塚本幸男
「弱法師」高安他
梶原岳人
「弱法師」俊徳
「卒塔婆小町」老婆
「班女」吉雄
蒼井翔太
「弱法師」桜間級子
「卒塔婆小町」老婆
「班女」実子
神尾晋一郎
「弱法師」川島他
木間萌
「弱法師」川島夫人他
高畑廉太
「弱法師」高安他
長谷美希
「弱法師」高安夫人他
市川蒼
「弱法師」俊徳
「卒塔婆小町」詩人
「班女」吉雄
中村繪里子
「弱法師」桜間級子
「卒塔婆小町」老婆
「班女」実子
薮島朱音
「弱法師」花子
木間萌
「弱法師」川島夫人他
高畑廉太
「弱法師」高安他
長谷美希
「弱法師」高安夫人他
木村来士
「弱法師」俊徳
高橋ひとみ
「弱法師」桜間級子
「卒塔婆小町」老婆
「班女」実子
小泉萌香
「班女」花子
長谷川初範
「弱法師」川島他
円地晶子
「弱法師」川島夫人他
塚本幸男
「弱法師」高安他
月音こな
「班女」花子
木間萌
「弱法師」川島夫人他
高畑廉太
「弱法師」高安他
長谷美希
「弱法師」高安夫人他
木村来士
「弱法師」俊徳
高橋ひとみ
「弱法師」桜間級子
「卒塔婆小町」老婆
「班女」実子
小宮有紗
「班女」花子
長谷川初範
「弱法師」川島他
円地晶子
「弱法師」川島夫人他
塚本幸男
「弱法師」高安他
2025年12月11日(木)~21日(日)
わが友ヒットラー
アフタートーク 登壇者:出演者全員
朗読劇 近代能楽集
アフタートーク
(全席指定・税込)
『わが友ヒットラー』は、1934年にナチス党内で発生した「長いナイフの夜」を題材に、権力闘争と友情の崩壊を描いています。主人公アドルフ・ヒットラーは、突撃隊(SA)の指導者エルンスト・レームと旧友でありながら、党内での権力維持のために彼を粛清しなければならない立場に追い込まれます。レームの革命的な改革姿勢がヒットラーの政治的立場を脅かし、最終的に彼は裏切られ、命を落とします。三島は、独裁者の孤独、政治における友情の脆さ、そして革命の必然的な崩壊を鋭く描き出しています。
「弱法師」は、戦後の荒廃した日本を背景に、盲目の青年・俊徳の物語を描いています。俊徳は、実の親と養父母の愛情を試すかのように、様々な人々と心の対話を繰り広げます。心の中で深い憎しみと渇望を抱きつつも、自らの運命を受け入れようとする姿を描き、戦後の精神的な再生への願望が表現されています。
「卒塔婆小町」は、夜の公園で出会った老婆と青年詩人の物語です。詩人は、老婆の導きで明治時代の鹿鳴館に遡り、小野小町の伝説的な美しさに魅了されていきます。時空を超えた幻想的な愛の物語を通じて、三島は美と孤独、そして人間の内面に潜む虚無を描き出します。
「班女」は、愛した男性を待ち続け理性を失った花子と、狂った美しい花子に倒錯した愛情を注ぐ実子の狂気と欲望を描いた作品です。狂気が精錬され宝石にまで結晶していく様を通し、三島は、人間の欲望と理性の対立を深く掘り下げ、精神的な崩壊と愛の過剰を炙り出します。
『わが友ヒットラー』に再び挑みます。
前回同様ヒットラー役として舞台に立てることは、俳優としての覚悟を試される大きな機会であり、恐怖でもあります。
ヒットラーという実在した人物に全身全霊を懸けてぶつかり
ヒットラーの危うさ弱さを自分の身体を通して、命を削って伝えられたらと思います。
クルップ役の森田順平さんも続投で心強く。
小西成弥さん、小松凖弥さんの力で作品が濃密で熱を帯びたものになるだろうなと確信しています。
全員で命を削って臨みます。
『わが友ヒットラー』、エルンスト・レーム役を演じさせていただきます、小松準弥です。
三島由紀夫生誕100周年記念という大きな節目で、エルンスト・レームという大切な役を演じさせていただけること、大変光栄です。
大きなプレッシャーや挑戦になると思いますが、今この作品をやらせていただく意味をしっかりと考えながら、演出の松森さんが織りなす、『わが友ヒットラー』を誠心誠意、魂込めて務めさせていただきます。
劇場でお待ちしております。
このたび『わが友ヒットラー』にてシュトラッサーを演じさせていただきます。
長く上演されてきた作品に携われることを大変光栄に思います。
権力や信念、友情や裏切りといった人間の根源に迫る重厚な戯曲に挑むことは、自分自身大きな挑戦となります。
俳優としても人間としても深く向き合える機会をいただけたことに感謝し、全力で挑みます。
ぜひ楽しみにしていてください!
2022年、読売演劇大賞の上半期ベスト5に選んで頂いてから3年。待ちに待った「わが友ヒットラー」の再演が叶うことをとても嬉しく思っています。
新しいメンバー2人を迎え、演出の松森君と共にまた新たな気持ちで、この難解な三島戯曲に真っ向から挑戦出来ると思うと、今からワクワクしてきます。
出演者4人だけで繰り拡げられる、まさに究極の対話劇。三島由紀夫が編み出した言葉を更に自分のものにして行けるかどうか、頑張って稽古に励みたいと思います。
たくさんの先輩俳優さんたちが演じてこられた「弱法師」の主演・俊徳役を、今回務めさせていただけることを心から光栄に思います。
三島由紀夫先生が描かれた「弱法師」は、喪失と再生をテーマに、見えるものと見えないもののあいだにある真実を静かに問いかける作品です。
俊徳は、視力も記憶も失いながら、それでもなお心の奥に光を見出そうとする青年。彼の抱える痛みや祈りを、今の自分にしか出せない感情で、丁寧に表現していけたらと思っています。
戦後80年という節目の年、そして三島由紀夫先生の生誕100周年という特別なタイミングで、この作品に携われることを本当に嬉しく思います。
そして、18歳という年齢だからこそ感じられるまっすぐな想いや繊細さ、少年から大人へと歩き出すこの瞬間の自分だからこそ見える景色を、俊徳を通して届けたいです。
共演の高橋ひとみさんをはじめ、素晴らしいキャスト・スタッフの皆さまと力を合わせて、この物語がもつ静かな熱を大切に、心を込めて全身全霊で挑みます。新国立劇場 小劇場でお会いできることを楽しみにしています!
三島由紀夫作品は今回が初めてで緊張しています。
読んでいるととても美しい映像が浮かび上がり、と同時にゾクゾクする怖さもあります。
でも無性に覗いてみたくなる衝動に駆られる作品です。
10代の頃寺山修司さんがよく三島由紀夫さんのお話しをされていました。
寺山さんが さん 付けをする数少ないお方で(三人)それだけでも私は三島由紀夫という方がどれだけ凄いのかを感じていました。
作
三島由紀夫
演出
松森望宏
美術
平山正太郎
照明
小原ももこ
音響
青木タクヘイ
音楽
西川裕一
衣裳
藤崎コウイチ
ヘアメイク
ナリタミサト
舞台監督
筒井昭善
演出助手
石川大輔
制作
間宮春華
製作
児玉奈緒子
票券
サンライズプロモーション
著作権管理
酒井著作権事務所
主催・企画・製作
一般社団法人CEDAR/株式会社MAパブリッシング
公式Xアカウントにて、
最新情報をお知らせします。
演出松森望宏
三島由紀夫の戯曲は、人の心の奥に潜む欲望や孤独を、鋭くも美しい言葉で描き出します。『わが友ヒットラー』には権力の陰に潜む友情や裏切りや孤独が、『近代能楽集』の三作には、存在を求める声や老いと美への執着、愛が狂気へ変わる瞬間が刻まれています。四作に通底するのは、人が生きる限り抗えない「欲望」と「幻想」の力です。それは人を傷つけもしますが、なお生きようとする原動力にもなります。価値観が揺らぎ、未来のかたちが定まらない今だからこそ、三島の言葉は「私たちはどう生きるのか」という問いを突きつけます。その問いを皆さまとともに受けとめ、未来を見つめる時間になればと願っています。