STORY
イギリスの進学校でオックスフォード大学やケンブリッジ大学の歴史学科を目指す8人の男子高校生。
英語と一般教養の授業を担当するベテラン教師ヘクターは受験にはあまり役にたたない文化や芸術について教え、歴史を担当する女性教師リントットは堅実だが今ひとつ合格には結びつかないオーソドックスな授業をおこなっていた。
学校として進学実績を上げたい校長は、オックスフォード大学に通っていた若い教師アーウィンを新たに雇う。彼は受験に有効な斬新な授業をおこなっていく。
ハンサムで頭がよく、リーダー的存在のデイキン。ユダヤ人で自分がゲイであることに悩んでいるポズナー。敬虔なクリスチャンで作家志望のスクリップス。スポーツは得意だが勉強では周りに追いつけないラッジ。ユーモアがあり、ヘクターの授業を楽しんでいるティムズ。イスラム教徒で、建築に興味があるアクタール。独自の視点で鋭い意見を言うロックウッド。趣味で演劇に興味があるクラウザー。
生徒たちはアーウィンとヘクター、相反する考えを持つ二人の教師の間で揺れ動きながら、大学合格を目指していく。
新木宏典as アーウィン
この度、舞台「ヒストリーボーイズ」にアーウィン役で出演させて頂ける運びとなりました。既に海外や日本での上演に加えて、映画化もされている作品ですので、話の大筋を知っている方もたくさんいらっしゃると思います。国も違うから、文化も当たり前に違う時代背景ということもあり、理解が難しいジャンルの作品ですが、難しくも面白さを強く感じました。さらに映画ではコメディロマンスにカテゴライズされている通り、笑いの要素も含まれています。「笑う」という行為は、文化の違いで笑いのツボが大きく変わる部分もあると思います。日本の演劇で表現する際にどんな風に皆様の目に映るのか。怖く感じながらも、とても興味をそそられます。日本人で学歴も高くない自分ですが、アーウィンを掘り下げ、どのように表現出来るようになるのか。大きなプレッシャーや不安が、掛け算でやりがい、やる気に変換され演じられる事に感謝しています。匂って来るような生々しい空気感をしっかりと表現出来るように精一杯努めて参ります。